京都で着物レンタルを選ぶときのポイント
せっかく京都で着物を着るのなら、なるべくレンタルするお店にはこだわりたいですよね。京都は観光用の着物レンタルのサービス発祥の地でもあるので、いうまでもなくお店の数は充実しています。
しかしお店が多い分、サービス内容は十人十色となっています。納得のいくサービスを受けられるよう、まずは京都で着物レンタルを利用する際に、お店を選ぶポイントについて詳しく見ていきましょう。
レンタルがしやすい
着物レンタルのサービスは気軽に利用できるかどうかで、観光の充実度に大きく影響するでしょう。
着物レンタル店の中には、荷物を直接宿泊先に届けていたり、1人1台までキャリーケースを無料で預かるサービスを実施しているケースもあります。旅行は宿泊施設を拠点に行動するため、着付けができる方であればホテルや旅館で着替えられると便利でしょう。
またお店で着替える場合、着替えてからキャリーケースを引きながら行動をすることになると、せっかく着物を着ても恰好がつきませんし、動きにくくなることで大荷物が余計にわずらわしくなります。そのため一時的に荷物を預かっているお店だと、心置きなく観光を楽しむことができるでしょう。
返却がしやすい
またレンタルした着物は、さまざまなかたちで返却できると、より利用しやすくなります。
たとえば、宿泊先のフロントで着物を返却できるサービスを実施しているケースもあるので、この方法だと着物レンタル店にわざわざ寄って、返却する手間が省けます。また複数の店舗を展開しているお店であれば、ほかのエリアに観光に行った際に、寄りやすい店舗で返却ができると便利ですよね。
さらに翌日夕方の返却にも対応しているケースもあるので、それなら着物での観光を連日楽しむこともできます。
このように返却は、どのように観光するかでベストな方法が異なるので、柔軟に対応しているお店を選ぶと観光のスケジュールも滞りなく進行できるでしょう。
着物のバリエーションが豊富
ひとことに着物といっても、二尺袖や袴、浴衣など、さまざまなタイプのものがありますし、柄も多様になっています。そのため着物の種類や在庫数が豊富なお店だと、季節や場所に合わせた着物や、自分に似合う着物なども見つけやすくなるでしょう。
しかし品揃えが豊富だと、簡単に決められず延々と悩んでしまうかもしれません。着物について詳しくないと、特にその不安があります。しかし着物レンタル店のスタッフは、着物の目利きのプロなので、ピッタリな着物についてアドバイスしてくれるでしょう。
なお着物の在庫数は、200着以上あれば多い方だといえますが、中には1,000着ほど用意しているお店もあるので、具体的な在庫数にも注意してお店探しをしてみてください。
着付けやヘアセットが丁寧
どんなにいい着物を提供していても、着付けやヘアセットもあわせて行う場合、それらの技術力が高くなければ利用する意味がありません。着物レンタル店の中には、その場しのぎの手を抜いた着付けをしているケースもあるので、着付けをしたばかりのタイミングだときれいに見えても、すぐに着崩れをしてしまう場合があります。
そのようなことを防ぐためには、プロによる本格的な着付けやヘアメイクの評価が高い着物レンタル店を選べば、美しい着物姿に仕上がるだけでなく、着崩れも起きにくいでしょう。またこうした技術には資格制度もあるほか、名店のスタッフであればふだんから練習して、技術の維持や向上に努めているので、そのような姿勢の着物レンタル店だと、高い技術力が期待できます。
着物レンタルのお店は、これらのポイントを意識して選ぶと、効率的に観光できるようになるでしょう。ぜひチェックしてみてください。
着物をレンタルする流れ
着付けやヘアセットにはある程度の時間がかかるので、計画的に観光地を回るためにも、どのような流れで手続きや着付けなどの工程を経るのか、着物のレンタルを利用する際は、その内容をあらかじめ知っておくべきでしょう。
ここからは、着物レンタルを利用する流れについて、順を追って説明をしたいと思います。細かい部分は店舗によって微妙に異なりますが、大まかに次のような流れとなるでしょう。
予約
まずは、利用する着物レンタル店のホームページにアクセスしてWEB予約の手続き、または電話で予約を入れましょう。このときに、希望のプランや日時を決めていきます。
なお店舗にもよりますが、当日のレンタルも空き状況次第で利用することができるでしょう。また受付~出発までの所要時間は、大体40分~1時間半程度かかることが想定されるので、その旨を了承したうえで手続きをしてください。
来店
予約を入れた時間までに、利用する着物レンタル店に向かいましょう。もし遅れそうであれば、店舗へ連絡を入れてください。
なお店舗までのアクセスは、各店のホームページからチェックしておきましょう。駅から少し距離があるようなら、早めに行動して店舗に向かうようにしてください。
受付時には、利用するプランやオプションの確認と会計、一時預かり金の支払い(着物返却時に返済)などをします。お店によっては、予約内容から変更することもできるでしょう。
着物選び
続いて着物選びとなります。あまり時間をかけたくない場合は、スタッフにコーディネートしてもらうと、自分に似合う着物をスムーズに見つけることができます。
なお着物選びについては、かわいい系やかっこいい系、レトロモダンなど、予約前の段階で得意とする着物のテイストをあらかじめ確認しておくと、自分好みの着物が見つけやすくなるでしょう。帯や小物の種類も豊富だと、コーディネートをより楽しむことができます。
着付けやヘアセット
着物や帯、小物を選んだら、着付けとヘアセットを行っていきます。着付けの技術が高いと、着崩れしにくく苦しくもありません。さまざまな髪の長さに応じられるよう、ヘアセットのバリエーションも豊富な方がいいでしょう。
なお着付け・ヘアセットの最中は、トイレに行くことができないので、済ませてから取りかかるようにしましょう。
着付け後は、ヘアスタイリストが着物に合ったヘアセットをします。お店によってはメイクサービスもあるので、利用する場合は同時進行するかたちになるでしょう。
自由時間
支度が済んだら、お店を出て京都散策となります。もし大荷物を抱えているようなら、基本的にあまり高くないので、便利なお預かりサービスを利用することをおすすめします。ちなみにお店によっては、カメラマンが同行するロケ撮影のプランも利用できるでしょう。
また、特に京都のような観光地だと、おすすめの散策スポットを案内している着物レンタル店も少なくありません。地元の人ならではの情報を知りたい方は、ぜひ参考にしてみましょう。
着物返却
着物での散策が終わったら、返却時間までに着物を返却します。
注意点として、着物の返却方法が限られている場合、決められた日時までに返却することを踏まえると、行動範囲が限定されてしまうことがネックとなります。しかし宿泊先や別店舗での返却にも応じていたり、翌日まで利用できるようだと、移動できる範囲が広がるでしょう。
また着物や下駄に慣れていない場合は、遠くまでの移動が難しくなるので、現実的な行動範囲も考慮しつつ、妥当なプランを検討してください。
着物をレンタルして京都を楽しむポイント
たくさんの見どころがある古都・京都ですが、着物を着ることで、より日本らしい雰囲気に浸ることができます。しかし、着物を着ると大股にはなれませんし、着慣れない服装で動くことや返却の都合から、移動範囲は限られるでしょう。そのため着物を着ながら観光する場合、より計画的に行動する必要があります。
ここからは、着物を着て京都を楽しむための、役立つポイントについて詳しく見ていきましょう。
行きたい場所に合わせて店舗を選ぶ
着物を返却するまでのリミットも含めて行動範囲を考えると、なるべく店舗から遠くない場所で、じゅうぶんに観光できることが望ましくなります。
半日で存分に楽しむのなら、たとえば京都の中でも代表的な観光スポットとなっている、祇園エリアや嵐山エリアが最適でしょう。このあたりは、交通アクセスも整備されているので行動しやすいですし、観光客向けのお店も多いので、たっぷりと京都を満喫できます。
特に祇園エリアは、清水寺や八坂神社などの有名な観光名所が集約されているので、半日だけでもさまざまなスポットに行くことができるでしょう。
着付けの時間を考慮する
着物をレンタルする際は、店舗スタッフに相談をしながらコーディネートすることになるので、着付けも含めると1時間前後かかることが想定されます。あまり時間をかけたくないようであれば、どんな着物が着たいのかイメージしておくと、着物を選びやすくなって時間を短縮できるでしょう。
また早めに終わらせたい場合は、あらかじめ店側に伝えておくと、スムーズな段取りで進めてくれるよう手配してくれることもあります。
行きたい場所を決めておく
京都にはたくさんの着物レンタル店があるため、「大体このエリアにあるお店でレンタルしよう」と、ざっくり決められる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし観光業に関わるお店は、コロナウィルス感染症の影響を受けやすいため、営業時間の短縮や、閉店してしまったケースも少なくありません。そうなるとお店に着いたときには営業していないといったことも懸念されるので、店舗のホームページをチェックして、当日営業しているか確認しておきましょう。
電話やメールで連絡したり、事前に予約を入れておくと、より確実です。
移動時間を計算しておく
京都に向かう際、新幹線や飛行機などの交通手段を利用する方も多いでしょう。その際の移動時間はあらかじめチェックされるかと思いますが、京都に到着してからの細かい移動も把握しておくと、より計画的に行動できるようになります。
■京都駅から祇園への移動時間
タクシー:約10分
電車:約20分
バス:約20~25分
■京都駅から嵐山への移動時間
タクシー:約30分
電車:約30~40分
バス:約40~50分
また、遅延や渋滞などで移動時間が変わってしまうこともあるので、早め早めに動くようにしましょう。祇園エリアで着物をレンタルして、エリア内を散策する場合は、そこまで移動時間に追われることはありません。
京都を着物で楽しむ際は、上記のポイントに気を付けておくと、計画も狂いにくくなって、たっぷりと日本的な魅力を満喫できるでしょう。ぜひ実行してみてくださいね。
着物で観光をする魅力は何だと思う? WEBアンケートで調査!
京都での着物レンタルについていろいろと解説してきましたが、そもそも着物を京都で着ることについてどのような利点があるのかを知りたいという人もいるのではないでしょうか。
そこで、今回は着物での観光についてのアンケート調査を行いました。それではアンケート結果の詳細を見ていきましょう。
着物で観光する魅力は何だと思いますか、という質問をしたところ、回答は以下のようになりました。
第1位は「普段なかなか着ない着物を着れる」で29%でした。着物を普段着として着ている人もいないわけではないですが、今の時代少数派といえるでしょう。
そのため、普段から着物を着て過ごすというのはなかなかハードルが高いかもしれません。しかし京都のような観光地であれば、着物を着ていたとしても意図せず目立ってしまうことはないので、思う存分着物を楽しむことができるわけです。
第2位は「日本の文化を楽しめる」で24%でした。着物はまさしく日本文化を代表するような存在なので、身にまとって観光地を歩けば、よりしっかりと日本の伝統を感じることができることでしょう。
「非日常を感じることができる」も同じく24%でした。先ほど述べたように、着物は現代では特別なときに着られるものになってきているので、着ているだけで日常から離れた特別な時間を過ごしているという感覚になれるのも魅力です。
第3位は「風情のある写真が撮れる」で21%でした。洋服でおしゃれをして記念撮影を撮るのも悪くはありませんが、やはり着物のほうが風情を感じられる写真を撮ることができます。特に京都など歴史ある場所を巡って写真を撮るつもりなら、着物を着るとそれだけで写真映えがとてもよくなるのでおすすめです。
第4位は「周囲から注目をあびれる」で2%でした。着物を着ている人は自然と目を惹くものなので、注目を集めたい場合に着るというのもよい選択だといえます。
アンケートの結果は以上になっています。このように、着物を着て観光することにはさまざまな利点が存在しているので、興味がある人はレンタル業者を利用して着物をレンタルしてみてください。
次の見出しでは、京都で着物を着て観光するのにぴったりなスポットを紹介します。どこも非常に魅力的なので、要チェックです。
着物で京都観光したいなら、レンタルしやすい着物レンタルがおすすめ!
ここまで、京都観光における着物レンタルについて、さまざまな視点からアドバイスさせていただきましたが、計画を立てるうえで参考になりましたでしょうか?
京都には、有名な神社仏閣や老舗店などが非常にたくさんあるので、着物で回りたいところが多すぎて悩まれる方も多いかもしれませんね。
しかしご自身がどんな写真を撮りたいのか、行きたい場所の優先順位はどこなのか、どんな着物レンタルだと便利なのか、といった条件を整理して、希望にかなう着物レンタル店を利用すれば、充実した京都観光を実現できるでしょう。
【FAQ】よくある質問